ハンダ付け ハンダ[ランク−A]キットで必ず使う工具! ハンダ付け
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◎ハンダの選び方
 キットにはハンダが付いてくる商品は少なく準備しておいた方が良いでしょう。ハンダは現在いろいろ出回っていてどれを購入すれば良いか解らないと思いますので簡単に説明します。
<ハンダの種類その1> (ハンダの成分の違い)

・共晶ハンダ  ・・・鉛入りハンダ(Sn60%+Pb40%)や(Sn50%+Pb50%)など
・鉛フリーハンダ・・・(Sn96%+残りがAg、Cu)や(Sn99%位+残りCu、Ni)など
・その他に銀入りハンダ、銅入りハンダなど有りその他にも何種類かあります。
<ハンダの種類その2> (ハンダの太さの違い)

・細いハンダ (0.3Φ〜0.6Φ)フラットICや細かな端子のコネクターなどを付ける時に便利です
・普通のハンダ(0.8Φ〜1.0Φ)電子工作ではこの太さが最適です。
・太いハンダ (1.2Φ 以上) 電源スイッチやリレーの端子、端子台などのハンダ面が大きい部品に最適です
<どうして細いのやら太いのやら色々ありますがどうしてでしょう。>
 細いハンダは0.3Φ〜0.6Φ位がありますが、これはフラットICや細かな端子のコネクターなどを付ける時に 便利です。いくら上手な方でも細かいところに1.0Φのハンダでは隣の足にもハンダがついてしまいます(これをハ ンダブリッジと呼びます)逆に電源スイッチやリレーの端子、端子台のハンダ部分などたくさんのハンダを必要とする 場合に太目のハンダを使うとハンダ付けが楽になりますが電子工作程度の製作では別に必要ありません。太さとしては 1.2Φ〜2.3Φ位のハンダがあります。
<環境問題について>
 最近は環境問題などで鉛フリーが使われるようになりましたが初心者ではまだ扱いが難しいので最初のうちは共晶ハンダで実力をつけてから鉛フリーへ移行した方が無難でしょう。
 <この工具の役割は何があるの?> 

・部品の足と基板のパターン(銅箔)を付ける。
・電線と電線を付ける。
・電線と部品を付ける。
XX やってはダメ! XX

 電子工作で使うハンダ付けは、あくまでも銅製品(基板の銅箔や部品の足)を接続(溶接にように)する物ですので他をつけることは出来ませんので使わないで下さい。
(それぞれの用途に合ったハンダは別にあります)

<購入アドバイス>
まずハンダの太さを決めなければなりませんが、太さが適合していないと次のようになります参考までに!
 ・太い場合・・・ハンダの量が多くなり、ゴテゴテでイモ半になりやすい。
 ・細い場合・・・ハンダの量が足りなくフラックスだらけで見た目も良くないことになります。
 上記のことを踏まえて実際の電子工作では0.8Φ〜1.0Φで十分だと思います。(1種類だと0.8Φがベスト)
<購入方法>
<数回しか使わない場合> ハンダスティックのような4m位の物で十分です。(ホームセンターなどで購入可)
<ある程度やりたい場合> 1巻が200g〜500g位の0.8Φの小さいタイプで十分です
<本格的にやりたい場合> 1巻が200g〜500g位の0.8Φと1.0Φの2種類を用意すると良いでしょう。但し200g、500g、1Kgとありますので自由に選んでください。
<チョットお勧め>
 初心者の方に今すぐに使う必要がありませんがハンダ付け作業も慣れてきたら「鉛フリーハンダ」に挑戦してみて下さい。
最初はやりにくいと思いますが頑張って挑戦しよう!
 << 工具のサンプル写真 一覧表 >>
※この写真は各社のホームページより抜粋した物です(2003年10月現在)
HOZAN
ENGNEER
Good
HAKKO




  << ハンダについて >>
<「ハンダ」ってなあに!>  チョットハンダのお勉強!

●共晶ハンダ
 ハンダには何種類かありますが現在ポピュラーに使われているのが共晶ハンダと言うものです。これはスズと鉛の合金で出来ています。でも単体ではスズで232℃、鉛で327℃でないと溶けませんがこの2種類の金属をスズ60%と鉛40%位で混ぜると、これがおかしいことに180℃位で溶けるようになるのです
 まあ難しいことは置いといて、とにかく180℃以上になると固体から一気に液体になる特性を持っているようです。この液体になった時、部品の細かいところに入り込むという素晴らしい特性を持っているのです。この特性を利用して部品をハンダ付けできるのです。
 正確にはスズは61.9%で鉛は38.1%で183℃で溶けるそうです。
 (しかもゼリー状にならず一気に液体になる)
●鉛フリーハンダ
 各メーカーはこの鉛フリーに移行しつつありますが個人でも購入は可能になってきました。とにかく鉛を使わずに共晶ハンダと同じ特性を作るのですから簡単にはいかないのが現状のようです。組成は各社で色々研究しているようです。通常はスズがほとんどで95%近く残りの金属(銀・銅・ビスマス・その他)で微妙に変化するようです。

 現状での問題点(今後どんどん改善されるでしょう)
・融点温度が高いためハンダゴテも少し高めの温度でハンダ付けが必要(低温の物が出来てきてます)
・温度が高いとフラックスもすぐ劣化してハンダがボロボロになるし部品の性能低下や不良などが起きやすい
 (特に初心者は要注意)
・出来上がりが光沢のある仕上がりにならず、くすんだ仕上がりになる。
・一番問題が価格です。やはり2〜3割高くなるようです。
▲▽▲ 共晶ハンダ(鉛の公害問題)について ▲▽▲

 ハンダには鉛が40%位含まれていますが実際にこれがどうしてダメなのでしょうか?鉛といえばどういう害があるでしょう・・・昔だとガソリンのオクタン価向上のため鉛が使われていました。この場合排ガスから鉛がばらまかれるのでかなり危険でした。(今のガソリンには鉛は入ってないので安心してください)また最近では水道水に含まれる鉛が問題になり浄水器などが売られています。
 実際にハンダ(鉛入)はどうして良くないのでしょうか?
 鉛ハンダを使っている全ての製品(電化製品・自動車など)で通常使用しているときは問題ないのです。ところがその製品を廃棄しますとどうなるでしょう。

 電化製品を捨てる-->ハンダの付いた基板などに雨が降る-->鉛が溶け出す-->地下にしみ込む-->
 地下水に鉛が溶け込む-->最終的に人間が鉛を微量に含む水などを飲む(もちろん海へ流れ魚の餌となり人間へ)

 上記のようなサイクルで人間に害を及ぼします。また困ったことに雨が酸性雨ですのでより一層溶け出し方が倍増します。電化製品などを捨てるときは必ず市などで決められた方法で捨ててください。また法律などで捨てる場所も厳しくなっていますが(防水シートなどの対応)結果的には捨てているのに変わりないのが現状です。このままでは将来はどうなるか解りませんが・・・。

 環境を考え捨てずに済むものは捨てないで修理するとかフリーマーケットやオークションなどの方法でリサイクルして使うように心がけましょう(最終的にゴミはなるべく出さないように考えてみてくださいね)

☆☆もしハンダに自信が出来たのであればぜひ鉛フリーハンダに挑戦してみてください!☆☆
ヤニ入りハンダについて  ヤニは何しているのだろう!
 昔はヤニ入りハンダが無くいちいちペーストを塗ってハンダ作業をしていましたが最近は「ヤニ入りハンダ」が主流となりました。そのためハンダがうまくいかないからと言ってペーストは付けないで下さい。
 <ヤニってなあに!>
 昔は「松ヤニ」を使っていましたが最近は化学合成でかなり良いペースト、フラックスなどがあります。このヤニの働きは何でしょう。実は意外にすごいことをしています、それはヤニに熱を加えると激しい還元作用が起こり、金属表面の酸化皮膜や汚れを除去するという事をしているそうです。つまりハンダや銅箔を酸化(簡単に言うとサビですかね)からまもる働きがあります。

 <結論と問題点>
 ヤニ入りハンダはハンダの中にヤニが入っていて溶かすことで自動的にヤニも出てきます。このヤニがハンダの酸化を防止してスムーズできれいなハンダ作業ができます。
 ただしこのヤニも万能ではありませんハンダ付け中に煙がでますが大事なヤニが熱で飛んでいくもの還元反応で働きを終えたヤニもいるでしょう。ようするに少しずつヤニ成分も無くなりますのでハンダを入れた後は素早くコテを基板から放す必要があります。
 ヤニが無くなるとハンダはすぐに酸化されくすんだゴテゴテした状態になるのです、こえが「いもハンダ」の原因です。
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